2021年おすすめ作品
中国伝統影絵
皮影戯(ピーインシー)「西遊記」「鶴と亀」
飛ぶ!消える!変わる!変幻自在のおもしろさ!
皮影戯(ピーインシー)「西遊記」「鶴と亀」 |
上演時期/通年
上演時間/80分(休憩あり)
【スタッフ】
≫原作 呉 承恩
≫演出 柴 廣義
≫脚色 馬 鉄漢、関澄 一輝
≫翻訳 尹 也非
≫人形美術 柴 廣義
≫通訳 管 莘芯
≫作曲 郭 思永、張 貴民
≫音楽監督 若松 正司
≫舞台監督 川田 一彰
≫挿入歌 羅 敬徳、何 慧遠
【公演概要】
プログラム
-
- 鶴と亀 10分
- 皮影戯のひみつ(解説・実演)15分
- 西遊記/三打白骨精の巻 45分
- ご存知!西遊記
- 孫悟空、猪八戒、沙悟浄、三蔵法師の一行が繰り広げる奇想天外な長編小説。
中国の四大奇書(※)のひとつでもあり。孫悟空と妖怪の知恵比べと千万変化の数々、息つく間もない立ち回りは、この皮影戯の魅力を最大限に引き出す作品の一つとされています。
※四大奇書とは、「三国志演義」、「水滸伝」、「西遊記」、「金瓶梅」
西遊記~三打白骨精の巻~
大きなスクリーンを変幻自在に飛び交う人形たち
- あらすじ
- 白骨精は、変身の術で人をだまし、その肉を食べることで千年も生きてきた妖怪です。
三蔵法師の一行が近くに来ると知った白骨精は「三蔵の肉を食べれば、不老長寿が得られる。こんな機会はまたとない!」と、娘やお婆さんに化けて三蔵に近づきますが、その度に悟空に見破られ、打ちのめされてしまいます。しかし、三蔵は「罪もない人間をあやめるとは何事だ!」と悟空をきつく叱り「人間に化けた妖怪です!」と訴える悟空の言葉にも耳をかさず、とうとう三蔵は悟空を破門にしてしまいました…
悟空と白骨精の知恵比べと千万変化の数々、息つく間もない立ち回りをお楽しみください。 - 本物だけが持つ迫力
- 手作りの皮人形を人が操作して創り出すこの不思議な世界は、バーチャルなビデオやゲームでは決して味わえないもの。そこには長い歴史と絶え間ない研究が培った伝統の技が息づいているのです。
- 一流の俳優陣の声が、演技を引き立てます
-
- 孫 悟空…橋爪 功
- 白骨精…岸田今日子
- 猪八戒…三谷 昇
- 沙悟浄…有川 博 他
見て、触れて、操作して。本場の人と触れ合う貴重な直接体験
- 皮影戯のひみつ(解説・実演)
- 演技者による人形操作の解説、さらには実際に使われている人形を手にして操作を体験していただきます。
また、プログラム終了後に全員でスクリーン裏を見学できます。
【影絵は影法師】
劇団影法師は、「アジアに軸を置いた創作と世界に向けた発信」をテーマに活動してまいりました。
21世紀を迎え、政治・経済・文化ともに欧米主導型からアジア中心へと変わってきています。我々はこの様な変化の中で、これから次代を担う子供たちが、自国の文化はもとより隣国を含むアジアの文化を理解し、誇りを持って広く世界で活躍してくれることを願っています。そのための活動として、劇団影法師は日本の影絵をリードし、ボディシルエット等、新しい手法を創作すると共に、中国影絵の皮影戯(ピーインシー)等のアジア伝統文化との国際共同製作の先駆者として、日本の現代演劇を世界に発信してまいりました。これからもグローバルな視野と文化的センスを備えた素晴らしい若者が日本から数多く巣立ってくださることを願っています。
21世紀を迎え、政治・経済・文化ともに欧米主導型からアジア中心へと変わってきています。我々はこの様な変化の中で、これから次代を担う子供たちが、自国の文化はもとより隣国を含むアジアの文化を理解し、誇りを持って広く世界で活躍してくれることを願っています。そのための活動として、劇団影法師は日本の影絵をリードし、ボディシルエット等、新しい手法を創作すると共に、中国影絵の皮影戯(ピーインシー)等のアジア伝統文化との国際共同製作の先駆者として、日本の現代演劇を世界に発信してまいりました。これからもグローバルな視野と文化的センスを備えた素晴らしい若者が日本から数多く巣立ってくださることを願っています。
皮影戯(影絵)の魅力
約1200年前の中国を起源とする動物の皮を使った影絵劇「皮影戯」(ピーインシー)の魅力あふれる影絵世界を劇団影法師が1988年に日本で紹介し、おかげさまで、皮影戯「西遊記」は、数々の賞をいただき、ロングラン作品として、現在も公演を続けております。また、劇団影法師は、日本における皮影戯(ピーインシー)の確立をめざして、この技法を高め、独自のレパートリーにその技術を取り入れることにも成功致しました。
- 1.変幻自在の人形たち~操作棒の見えない照明法~
- スクリーンに直接照明の光を照射し、人形を透かしだす技術や竹の棒による独特の操作方法は、上下左右に大型スクリーンの全面を動き回ることが可能で、消えたり、現れたり、変身したり、大きくも小さくもなれる。日本にはない技法がまさに変幻自在な演技を可能にします。
- 2.美しい色彩
- 皮影戯に使用される人形は、牛皮に細かく彫刻し、多彩な色を施した芸術的で美しい人形です。この人形を使った影絵は、従来の黒い影ではなく、息をのむような美しい色の付いたカラーの影絵になります。
- 3.生きているような動き
- 素材に皮を使うことによって、丈夫で且つ柔軟な表現が可能な人形です。人形の首、肩、肘、手首、股関節、膝、足首などを細部にいたるまで、自在に動かすことが出来る仕組みの為、その表現力の豊かさと動きの繊細さは、まるで生きているかのような演技となって、観客を魅了します。